カナダ留学|理系大学生が選んだ効率的に身につく英語学習法
みなさんが考える「身に着く英語」とは何でしょうか?
「大学を休学しても今海外に出る必要はあるのか」
「いつまでオンライン学習を続けたら、使える英語になるのか」
ここでは、英語学習者なら一度は思う疑問に対し、徹底的に向き合った都内理系大学に通う学生の原田東悟さんからお話を伺いました。
原田東悟さんプロフィール
東京理科大学在学中、1年休学しイギリス、カナダに半年ずつ留学。苦手なスピーキング克服するには、スピーキング、ボキャブラリー、発音、リスニングのすべてが関係していると自ら分析し、指導を受け、見事中級から上級レベルに昇格する。現在は、英語が日常的にある環境の仕事、または大学院への進学を目指しスキルアップに励んでいる。
2か国留学のきっかけはビザが取れなったから
―東悟さんはイギリス、カナダとそれぞれ半年留学されましたが、はじめから2か国留学を想定していたのでしょうか。
本来は、イギリスだけで1年間の留学を予定していたんですが、学生ビザの取得に間に合わず、ビザなしで半年まで滞在できる国を選んだ結果、そのようになりました。イギリスは学費が高い、物価も高い、というイメージが先行していたんですが、その分日本人も少ないだろうと思ってはいました。また2か国目のカナダは、人種が入り混じる大都市、トロントに魅力を感じたことが決め手です。
―留学当初はどのような留学生活を送られていましたか? 特別な準備はされましたか?
渡航する前の英語力はTOEICスコアが550スコアくらいで、スピーキングは英語検定で2級ほどでした。特別な準備もなく現地に着いたときは、英語レベル中級。文法はある程度受験勉強などで自信もありましたが、スピーキングが伸びるのは特に時間がかかりました。3か月くらいで単語、表現が頭に入り始め、言葉に詰まることも少なくなってきました。その時に気が付いたことは、話す力を身に着けるには、「ボキャブラリー、発音、リスニング」のすべてが関係しているとことです。そのため、友人とのコミュニケーションでもその点を意識していました。
【写真】ナイトクラブで友人と 原田さん(左)
―自らを分析し、目標に向けてアプローチされていったのですね。原田さんは、カプランではない語学学校に入学し、その後学び直しでカプランに入校されましたがなにか違いはありますか?
イギリスではカプランではない学校で学んでいました。修了証書では、上級レベルとあったのですが、自分の実感としてはそこまであると思えなかったこともあり、ここでは英語のレベルアップは期待できないかもしれない、と思うようになりました。その時に、知人からカプランの授業レベルを聞き、2か国目のカナダではカプラン入校を決めました。
結果、特級(ネイティブスピーカーに極めて近いレベル)まで上がることが出来、自分の弱点であったスピーキングにも成長を感じられるようになりましたね。
具体的には、文法の授業、TOEFL,ケンブリッジ英語検定の授業を選択しました。それこそ毎日教科書3ページ分は課題が出て、難しい文法、忘れかけていた基本文法、コロケーション(連語)なども日々予習、復習していました。
一方では、文法や試験問題よりもスピーキングにフォーカスするクラスも選択しました。
生徒に話す機会を多く与えてくださる先生だったので、クラスメートのレベルに関せず、自由に話せる環境でした。
【写真】お別れパーティーで 原田さん(右中)
―これから留学をするか悩まれる方にアドバイスはありますか?
国内の英語学校や、オンライン英会話は忙しい理系大学生の生活と両立できる自信がなかった上に、その料金に見合った能力を身に着けられるのか不安でした。私の場合は、留学して気づいたことは、ある程度の英語力が付いた人であれば、英語学習はオンラインや、国内の英会話スクールでも維持、または上達が出来る最高のツールだということです。
しかし、英語初心者、中級者であれば一定のレベルに引き上げるには効率良く学べる海外留学は賢い選択だとおもいます。
また、留学先では英語を話すようにするとよいと思います。
私も1か月ほど日本語を話してしまう時期がありました。母国語だと理解も早いし、スラスラ話せる感覚だったり、プライドが保てたりしてしまうんです。でもそれだと全く英語の能力は伸びないどころか、モチベーションも落ちていきます。
出来る限り悪い習慣を早い段階で気づき、断ち切ることが必要だと思っています。
取材を終えて
ネイティブレベルまで英語力を引き上げた原田さんは、今後大学院でさらに学びを深めるのか、また英語環境でビジネスをしていくのか、選択途中ということでした。海外留学したことで、さらに人生の選択肢が増えただけではなく、留学先で出会った仲間たちと現在もつながり続け、いつしか彼らの元を訪ねたいということでした。
原田さんの目に映る未来はグローバルであり、たくさんの仲間と共に歩む豊なものになりそうですね。原田さん、ありがとうございました。