ここ数週間で、 “ブラックフライデー(Black Friday)” という単語を聞く機会が増えたのではないでしょうか?明日、11月27日(金)がその “ブラックフライデー” なのです。
初めて聞いた時は、“暗黒”や“13日の金曜日”などから「なにか恐ろしい事が起こるのか?」などと連想してしまいましたが、実際のブラックフライデーは恐ろしくもなんともなく、
むしろ、お買い物好きが飛んで喜んでしまうような日なのです。
そこで今回は、“ブラックフライデー”とは一体何なのか?を探っていこうと思います。
|ブラックフライデー=特大セールの日!
ブラックフライデーは、
アメリカの感謝祭(Thanksgiving Day)がある、11月第4木曜日の翌日の金曜日のことをいいます。
この時期はクリスマスも間近に迫っていることもあり、多くの商品が大幅に値下げされます。そうしたことから、この日はクリスマス商戦の開始日とも言われています。
さて、ブラックフライデーが“いつ”なのかはわかりましたが、そもそも“ブラックフライデー”という名前はどこからきているのでしょうか?
|“ブラック”は車の排気ガスから??
”ブラックフライデー”の由来は、
「多くの小売店が黒字(=ブラック)になることから」
と言われる事が多いのですが、事実は少し違います。
ことの発端は、1960年代のアメリカ合衆国ペンシルベニア州のフィラデルフィア。
昔は今のような特大セールはなく、至って普通の金曜日でした。ただ、感謝祭の翌日の金曜日にクリスマスプレゼントなどを買いに行く人は多く、その日をお休みにする企業も多かったそうです。
このような背景から、車の渋滞や街に溢れる人々を見たフィラデルフィアの警察官がその光景を“ブラックフライデー”と表現したことから始まったと言われています。
|最近では、ブラックフライデーならぬ”Pre(予備)”ブラックフライデー!
企業同士の競争が年々激しくなってきた中、少しでも他店と差をつけようと、金曜日の開店時間を早めるところがあります。
早いときには感謝祭当日(木曜日)から開店というところもあるそうです!
ただ、“お店の従業員だけが感謝祭にも働かなければいけないのは酷だ”と言われ、ブラックフライデー商戦に参加しないと表明をだす企業もあります。
|そして勝負は翌週にも続きます!
更に最近では、インターネットの普及に伴い、オンラインでのセールも見るようになりました。
そうすることで、金曜日の店舗内の混雑を減らしたり、多くの従業員を休ませることが出来ます。
通常、オンラインでのセールは感謝祭後の最初の月曜日に開始されることから、“サイバーマンデー(Cyber Monday)”と呼ばれています。
サイバーマンデーはファッション系のセールが多く、ブラックフライデーはテレビやゲームなどの電化製品系が多いと言われています。
|国ごとでちょっと違う、イギリスは“On offer”でアメリカは“On sale”
感謝祭がないイギリスにもブラックフライデーは存在します。趣旨は同じにしろ、お店の中にはイギリスとアメリカの違いを垣間見ることができます。
アメリカでは日本でもお馴染みの“Sale”という言葉を“ある商品が一定期間だけ通常の値段より安くなる”時に使います。なので、“This item is on Sale(この商品はセール中だよ)”と言われたら、多くの人が飛びついてしまうわけです。
ただ、イギリスではセール中の商品には"sale"ではなく、"offer"を使います。
もしこの時期にイギリスもしくはアメリカに行くことがあれば、ぜひチェックしてみてください。
|まとめ
“ブラック”と聞くと、1929年の株価の大暴落が起こった“ブラックチュースデー”や“ブラックサースデー”などのネガティブなイメージを連想してしまいがちですが、この “ブラックフライデー(Black Friday)” は多くの人が家族や友人、自分のためにお買い物を楽しむ日なのです。
アメリカで始まったブラックフライデーも、今では規模の違いはあるにせよ、他国にも浸透してきました。
日本でもいくつかの企業で実施しているところもあるみたいですね。
ただ、“これぞブラックフライデー!”を見てみたい方は、この時期にアメリカなどに行ってみるのも良いかもしれませんね。
私は、今年はイギリスのブラックフライデーに参戦してみようと思います。
とわいえ、アメリカと違い金曜日はお休みではないので、買い物をするならオンラインになりそうです。
|関連単語
Black Friday:感謝祭翌日の金曜日
Cyber Monday:感謝祭後の最初の月曜日
doorbuster:超目玉商品