昨年の7月中旬から3週間、カプランのジュニア留学プログラムに娘さんを参加させた、Fさん。
「自ら行動を起こす積極性を養って欲しい」という願いを胸に、娘さんをイギリス・ブライトンに送り出しました。
今回は、娘さんをイギリス留学に送り出したきっかけや、留学前後の娘さんの変化、当時のことを振り返っていただきました。
初めて「一人で」海外に行かせる決意
− 娘さんに留学をさせたいと思ったきっかけは?
娘の担任の先生とお話しをした時に、「自分の殻を破らせるには、環境を変えるとか何かを経験させる事がいいのでは?」と言われました。そこで担任の先生が昔持たれていた生徒さんで去年1カ月ホームステイ留学した子が変わって返ってきた事を聞いて、留学というオプションを考えました。
− 留学する前に海外経験はあったのですか?
家族でグアムやハワイに行ったのと学校の修学旅行でシンガポールとマレーシア行ってます。なので、海外に行ったことはあったのですが、“一人で行く”のは今回が初めてでした。
− 今回の留学で、どのような変化を期待していましたか?
娘には、いろんな人と出会って自分から話しかけるような積極性や、わからない事があったら自分から聞けに行けるようになって欲しくて。ひとつ上のステージへステップアップして欲しいという想いがありました。3週間で英語力を飛躍的にのばすという事よりは人間的な成長を期待していました。
初めてのこと、自分なりに調べて準備
− 今回イギリスに留学されましたが、イギリスに決めた理由は?
高校2年生でオーストラリアにいく予定があったのと訛りがきついと聞いていたので、まずオーストラリアは選択肢から外しました。最終的にアメリカとイギリスで迷った時に、アメリカに住んでいた友人から色々話を聞いて英語の発音や治安面を考慮した結果、総合的にイギリスの方が良いと思ったので、イギリスに決めました。
− カプランを選んだ理由を教えてください。
留学を手配してくださった担当の方に説明してもらった時、大手の系列会社である点と授業中に使う教材の質が良いと聞きました。あとは、コースの日程と寮での生活ができ、滞在する施設が現地の女子校で綺麗だったので、カプランに決めました。
− 寮が良かったのはなぜですか?
担当の方にホームステイと寮のメリット・デメリットの両方を教えてもらった時に、寮の方が色々な国の方と触れ合えるのではと思ったからです。ホームステイの場合、バスで通はないといけないと聞いており、少し不安がありました。
− 行かせる前、不安だったことはありますか?
飛行機の乗換えが不安でしたね。関空からの出発だったのですが、香港経由か韓国経由のどちらかで、代理店の方が丁度同じ経由で行く方がいて、映像を撮ってきてくれたのと、韓国の空港であれば日本語での案内があるのではないかと。あと、韓国の空港職員の方も日本語が話せた方もいて、手伝ってくれたみたいです。
葛藤しながらも、自分を理解して乗り越えた留学生活
− 留学中はどのように連絡を取り合っていたのですか?
連絡はLINEで取り合っていました。最初の1週間は頻繁に連絡があったのですが、後からどんどん減ってきました。
− 留学中の娘さんの様子はどうでしたか?
最初1週間くらいは、ホームシックになってしまったみたいです。
というのも、メキシコから来ていた団体の学生がみんなペラペラ話しているのを目の当たりにして、私には無理かもしれないと思ったそうです。でも、よくよく考えてみたら実はスペイン語だったと(笑)。そこからふと気が楽になったみたいです。メキシコからの学生は、お国柄なのか、すごく賑やかだったみたいで。その団体がいなくなってから、だんだんと盛り上がりがなくなったとか。他の国から来た留学生との違いを目の当たりにして、自分自身はあまり賑やかじゃない方があってると気が付いたとも教えてくれました。
− 娘さんご本人が持っていた留学に対するイメージは、実際に行ってからどうでしたか?
行って1週間は「なんでイギリスにいるのだろう」と言っていたんです。3週間の予定だけど2週間で帰れるのかとも聞かれました。日本人の学生さんも一人いたのですが、部屋で一人になると寂しくなってしまったみたいです。でも部屋から出るときは気合をいれたみたいですけどね。
− 授業内容を聞いたことはありますか?
自分の国を紹介するレッスンがあったと聞いています。
そのレッスンで、チェコからきたクラスメートの話をして聞いて、チェコに行ってみたくなったと話していました。英語はどうだったのか聞いたら、「Yesだけじゃだめ。なぜそう思うのかを話さないといけない」と先生に言われたみたいです。それが難しくて、もどかしくもあったようですね。
− 娘さんの思い出話で印象に残っていることはありますか?
ロシア人のお友達が帰る前の日に、ピザのデリバリーをとって、寮の部屋でみんなでピザパーティーをしたと、話していました。留学期間中には、学校の近くのグラウンドでみんなで楽しそうにしている写真を送ってきました。学校から支給された鞄に、帰る前にサインをしてもらっていて、いま部屋に飾っています。
− 食事はどうだったのでしょうか?
食事は寮で出されていたみたいですけど、あまり美味しくなかったみたいですね(笑)。少し痩せて帰ってきました。日本食はやはり持たせて行くべきだったかもしれません。食事も好きな席に座って、好きな時間に食べるというシステムだったようです。
「イギリスまで行けたんだから」と、自信が出てきた留学後
− 留学後の娘さんの様子はどうですか?
留学する前は大学は家を出て通いたいと行っていたのですが、帰ってきた直後は逆に家から通いたいと言っていたんです。でも数ヵ月たって、やはり家を出て、大学に行きたいと言っています。少し生活が落ち着いて、彼女なりに考えたんでしょうね。親に対しても回りに対しても、自立した感じはします。今では、イギリスまで行けたんだから、国内だったら何処にでもいけると思えるようになったようです。
− カプランで留学させてどうでしたか?
費用面に関してはも満足していますし、先生が現地での対応が面倒をみてくれたという感じが感じられたので、行かせてよかったなと思います。
− もしまた行かせる機会があったら、どこに気をつけたいですか?
現地の気候をしっかり調べるのと日本の食糧は念のため持たせてあげたいです。
今度は、自分の意思で行きたいと思ったときにチャレンジして欲しいとは思います。
− 今回、娘さんに留学させてよかったですか?
良かったです。親元を離れて一人で生活してみて、親のありがたみだったり、周りに助けられていることを感じてとって来られたのではないかなと感じています。ちょっとしっかりして帰ってきたかなとも思います。当初期待していた、弾けた感はあまりないけど、自立した感はありますね。一人でも頑張ろうと努力したのではないかなと思います。
− 将来、お子さんを留学させたいと思われている親御さんに向けて、アドバイスはありますか?
娘は自分から行きたいと言ってきたわけではありませんが、本人は「留学して良かった」と言ってくれました。色々考えてしまうことはあると想いますが、不安だからと躊躇してしまわず、是非行かせてあげてください。留学をしてマイナスになって帰ってくることは決してないと思います。