私たちが使う日本語にも、毎日の何気ない会話にスラング(砕けた話し言葉)が溢れているように、英語にも様々なスラングが存在します。しかも、英語になると、国ごとに違ったスラングがあることも面白い点です。今回は、カプランの本社がある、ここイギリスから、留学や旅行の際でよく聞く、イギリスのスラングをご紹介します。
イギリスの定番スラング
①Cheers
意味:ありがとう
“Cheers for the drink, George.”
(奢ってくれてありがとう、ジョージ。)
「乾杯」としても使われる言葉ですが、イギリスでは、お礼を言う時にも使われます。ドアを開けてもらった時やカフェでドリンクを受け取った時など、“Thanks”の代わりに“Cheers”が使われます。
②Mate
意味:友達
Alright, mate?
((友達にむかって)元気?)
“Friend”よりも砕けたな言い方で、イギリスでよく耳にするフレーズの一つ。アメリカでは“dude”や“pal”にあたる単語でしょう。
③All right?
意味:調子はどう?
Hey, you all right?
( 調子はどう?)
“Are you all right?”だったり“You all right?”など、直訳すると「大丈夫?」となり、心配されてるのか不安になってしまいますが、イギリスでは“How are you?(調子はどう?)”と同じ意味で使われています。
④Rubbish
意味:くだらないこと、つまらないこと
The play I saw last night was rubbish.
(昨日の夜に観たお芝居は、つまらなかった。)
“Rubbish”は「ゴミ」の意味もあり、例えば“Please can you take the rubbish out?(ゴミ出しといてくれる?)”などとして使われます。スラングになると、「くだらない」だったり「つまらない」といった意味になります。
⑤Quid
意味:1ポンド
Could you lend me 5 quid?
(5ポンド貸してくれない?)
アメリカで1ドルを“a buck”と言ったりするように、イギリスでも“pound”の代わりとなる“quid”があります。ただし、buckには’s’がついて複数形になりますが、"quid"は単複同形名詞なので、2ポンド以上でも変わらず“quid”のままです。ちなみにアメリカやカナダでは硬貨に愛称があり、例えば10セント硬貨は“Dime(ダイム)”や5セント硬貨は“Nickle(ニッケル)”、カナダ固有で2ドル硬貨は“Toonie(トゥーニー)”と呼んだりします。
⑥Posh
意味:高級、豪華、上流階級
He sounded so posh on the phone.
(彼、電話だとアッパークラスっぽく聞こえるね)
物を形容する場合は「高級」や「豪華」を意味し、人を形容する際は「アッパークラス(上流階級)」を意味します。イギリスの社会階級は世界的にも有名で、会話の中で使われる単語や振る舞いなどで判断できたりします。例えば、トイレのことを“loo”もしくは“lavatory”と呼ぶ人は、もしかしたら周りから“posh”と思われているかもしれません。
⑦Ring
意味:電話する
Give me a ring tomorrow.
(明日電話して!)
「電話する」という行為を意味します。アメリカであれば、“Give me a call”のように“Call”のほうがよく使われますね。
⑧Skiving off
意味:(学校や仕事などを)サボる
David wasn’t in class yesterday; I think he was skiving off.
(昨日、デイビットはクラスにいなかったよね。多分サボりだな。)
よくサボる人のことは“skiver”なんて言ったりします。上の例文で言えば“David is such a skiver.”となります。ちなみにアメリカでは、順番を飛ばす意味でもある“Skip”を使って「サボる」を表現します。例えば、“I want to skip my class and go to a movie with my friends.(授業をサボって、友達と映画を見に行きたい)”。
⑨Gutted
意味:がっかりした、がっくりくる
I’m gutted that Arsenal lost at the weekend.
(週末のゲームでアーセナルが負けてがっかりした。)
Sad(悲しい)では表現できないくらい、がっかりした時に使います。“Disappointed”の代わりに使えます。
⑩Knackered
意味:へとへとに疲れた
I'm absolutely knackered, so no pub-crawling for me tonight.
(もうへとへとに疲れてるから、今夜のパブクロールはやめとくよ。)
“Tired(疲れた)”の砕けた言い方で、“Knight(騎士)”や“Knife(ナイフ)”のように、/k/は発音しないので注意しましょう。ちなみに“pub-crawl”もイギリスではよく聞くフレーズで「飲み歩き」のことです。
上記の単語の内、聞いたことがあったり、知っていたものはありましたか?
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