公開日:2019年3月12日 更新日:2019年3月15日
イギリスの欧州連合(EU)離脱『Brexit』に関するニュースが、連日トップニュースとして報じられています。
離脱予定日である3月29日という期日が迫る中、先行きが不透明な状況が続いています。(※14日に開かれた英議会で、欧州連合(EU)離脱期日の延期をEUに要請する動きになりました。)
今後ますますニュースから目が離せない状況が続きそうです。そこで、Brexitに関する基本情報を、BBCの英文ニュース(Brexit: Your simple guide to the UK leaving the EU)を活用しておさらいしてみましょう。
※英文ニュースから基本用語集を設け、記事の中からいくつか注目フレーズを選んでおります。
BBCニュース:“Brexit: Your simple guide to the UK leaving the EU”
【基本用語集】
・Brexit:British exit(英国の離脱)を合わせた造語
・EU(European Union):欧州連合
・EEC(European Economic Community):欧州経済共同体
・referendum:国民投票
・withdrawal agreement:離脱協定
・transition period:移行期間
・political declaration:政治宣言
・MPs:下院議員
・backstop:バックストップ(防御策)
・ECJ(European Court of Justice):欧州司法裁判所
【注目フレーズ】
The discussions have been mainly over the “divorce” deal, which sets out exactly how the UK leaves – not what will happen afterwards.
イギリスとEUのこれまでの交渉について、夫婦間の「離婚」交渉に例えられて語られることが多いのですが、これまでの交渉は、イギリスがどのようにEUを離脱するのか、ということについて話し合われており、離脱後の具体的な取り決めについては、離脱後に、話し合うことになっています。
A length of time, called the transition period, has been agreed to allow the UK and EU to agree a trade deal and to give businesses the time to adjust.
離脱協定の中で、移行期間(2019年3月29日—2020年12月31日)についても触れています。イギリスとEUとの間で、通商協定に合意したり、企業に準備や調整を行う期間を与えたりする必要があるためです。
But it is impossible to say with any certainty what will happen next.
3月29日の期日が刻一刻と近づいている訳ですが、次の展開が読めない膠着状態が続いていることがお分かりになると思います。
Brexitの基本情報についての記事、いかがでしたでしょうか。
離脱予定日を変更しないまま、離脱協定を元に離脱することになるのか、離脱予定日に合意なしで離脱するのか、または離脱予定日を延期することになるのか、ぜひ英文ニュースを活用しながら、引き続き注目してみてはいかがでしょうか。
日本語版【解説】本当に簡単なブレグジット・ガイドもあります。
Brexitに関する他のニュースのリンクも、ぜひご参照ください。
The non-Brits’ guide to Brexit (because it affects you too)
EU fears short article 50 extension will mean no-deal Brexit in June
Countdown to Brexit: the key dates as UK’s EU exit approaches
著者紹介