【時制をマスター】過去形と現在完了形の違いを理解しよう!
皆さん、英語の授業で”時制(tense)”を習ったことを覚えていらっしゃいますか?
まずは簡単に、“時制とは?”をおさらいしましょう。
じ‐せい【時制】
《tense》動詞の表す動作・作用の時間関係を表す文法範疇。
デジタル大辞泉より
英語には、この動作や作用の時間関係を表現する方法が12種類あります。
まず基本となるのが、過去形・現在形・未来形の3種類。それに進行形・完了形・完了進行形がそれぞれに付随して、全部で12種類。
今回は、日本人が一番苦手と言われている、過去形と現在完了形に着目したいと思います。
|過去形と現在完了形の基本をおさらい
■過去形(Simple Past tense)
動作や状態が過去のある時点で始まって過去のある時点で終わったことを表現する時に使います。
例えば、
My friend and I went to cafeteria to eat lunch.
(私達は昼食を食べにカフェテリアに行きました。)
Did you do your assignment from yesterday’s lecture?
(昨日の講義で出された課題やった?)
■現在完了形(Present Perfect tense)
動作や状態が過去の不特定時期に始まり、今現在もその状況が続いていることを表現する時に使います。現在完了形は結果・完了、経験、継続の3通りに使い分けることができます。
例えば、
We've already been to Kyoto.(完了)
(私達は既に京都に行ったことがあります。)
I have lived in Tokyo since 2015.(継続)
(私は2015年から東京に住んでいます。)
She has lived in Osaka before.(経験)
(彼女は大阪に住んだことがあります。)
過去形と現在完了形の共通点は、ある動作や状態が過去のある時点で発生していることです。
|何故混乱してしまうの?
簡潔に言ってしまうと、私たちの時制の考え方と英語の考え方が違うからです。
例えば、日本語で「鍵をなくした」と言う時、2通りの言い方が考えられます。
1.I lost my key.
2.I have lost my key.
両方とも、過去のある時点で鍵をなくしてしまっているわけですが、
1は、「過去のある時点で鍵をなくして、現在どうなっているか分からない。」という状況を表し、
2は、「過去のある時点で鍵をなくして、今現在までその状況が続いている。」という状況を表しています。
|使い分けのコツ
使い分けるポイントは、話す相手に何処にポイントを置いて伝えたいのかです。
“いつ”を強調したいのか、それとも“そういった出来事があったこと”を強調したいのか。
例えば、ルームメイトが夜ご飯について聞いてきました、その質問に、「私は夜ご飯を食べたよ」と返答する場合
ルームメイト:I'm ordering a pizza for dinner, do you want to share?
(夜ご飯にピザを注文しようと思うんだけど、シェアしない?)
「いつ」を強調したい場合は、過去形(Simple past)を使いましょう。
私:I had dinner 2 hours ago but I can still eat pizza!
(2時間前に夜ご飯を食べたけど、まだ食べられるよ!)
ある出来事が「あったのか、なかったのかの事実」を強調したい場合は、現在完了形(Present Perfect)を使いましょう。
私:I've had dinner already and I'm still full.
(既に夜ご飯食べちゃって、お腹いっぱいなんだ。)
まとめ:
過去形と現在完了形をマスターするためには、まず自分の中で“何を強調するのか”を整理することが大事です。