日本でも、地域によって発音や使用する単語が違うように、一概に英語と言っても、国によって異なったのアクセントや単語、表現が使用されます。
その為、英語に自信があるのに海外旅行でちょっと聞き取りにくかったことや伝わらなかった経験ってありませんか?
それはもちろんみなさんの英語力の問題ではありません。中には、違う言語かな?と思うほど独特なアクセント・言い回しを使用する国もあります。
アメリカ英語とイギリス英語がよく比較対象とされますが、実はカナダ・オーストラリア・ニュージーランド・アイルランドなど、その他の国でもその国特有の英語が使用されています。
全ての国の違いを覚えるのはとても難しいですし、その必要はありませんので、本日は代表的である、アメリカ英語とイギリス英語の違いを見ていきましょう。
スペル
本などを読んだ際に、あれ?これってスペル間違ってる?と思った経験はありませんか?
実は、アメリカとイギリスでは、発音・意味が同じでもスペルの違う単語がいつくかあります。
アメリカ英語 イギリス英語
program programme
color colour
neighbor neighbour
traveler traveller
canceled cancelled
(※上記のように、イギリス英語では、アルファベットを余分に付け加えなければならない場合が多々あります。)
アメリカ英語 イギリス英語
realize realise
analyze analyse
center centre
theater theatre
(※全く同じ発音するにも関わらず、"Z"と"S"のように違うアルファベットが使用される場合もあります。)
発音
アメリカ英語とイギリス英語の一番の違いとも言えるのが、この発音です。
日本では、アメリカ英語のほうが親しみがある為、イギリス英語が聞き取りにくいと思われた方もいらっしゃるかと思います。
では、実際どのように違うのかを見ていきましょう。
アメリカ英語とイギリス英語では、発音の際に強調する部分(ストレス)が違います。
Adult:
a-DUHLT(米) / A-dult(英)
Weekend:
WEEK-end(米) / week-END(英)
car:
car(米) / cah(英)
Farther:
far-ther(米) / fah-thuh(英)
(※ちなみに、イギリス英語でこのfartherを発音する際、father(父親)と全く同じ発音となります。)
Water:
wa-der(米) / waw-tah(英)
Mountain:
moun-nn(米) / moun-tin(英)
(※アメリカ英語では、早く簡単に発音する為に子音のサウンドを変えたり、残したりします。)
ボキャブラリー
日本でも方言などがなかなか抜けないように、英語でも一度アクセントやスペルを覚えてしまうとなかなか変更するのは難しいですよね。
それが英語の複雑なところでもありますが・・・。
下記のように、同じものに対して全く違う単語を使用する場合や、逆に同じ表現でも全く異なった意味にとられてしまう場合があります。
"Are you all right?" (大丈夫?)
イギリスでは、このフレーズは"How are you?"などのように、あいさつの際に気軽に使用されます。
しかし、アメリカではドアに頭をぶつけたり、何日間か体調が悪かったりと、大丈夫でない状況を知っている際に、「(具合・体調は)大丈夫?」という意味で使用されます。
その為、アメリカの人がイギリスに行った際には、何でみんな毎日体調が悪いんだろう・・・。と思うそうですよ!同じ英語のフレーズなのに面白いですよね。
"Jacket potato"(ジャケットポテト)
アメリカでいう、"Baked potato"のことをイギリスでは、"Jacket potato"と呼びます。
しかし、アメリカで"Jacket potato"という呼び方をすると、多くの人がジャケットを羽織ったジャガイモを想像します。
"Pants"(ズボン)
今では日本でもズボンのことをパンツと呼びますよね。
イギリスでは、ズボンのことを"Trousers"という呼び方をします。"Pants"というと下着のことになります。
"パンツを見せて!"とイギリスで言われたら、それは"下着を見せて!"ということです。気をつけましょう!
(アメリカでも"Trousers"で通じますが、主にお年を召した方が使用する単語ですので、やはりアメリカでは"Pants"を使用することをお勧めします。)
同じ英語でも国が違えば、全く違うということが分かりましたね!
アメリカ・イギリス以外にもたくさんの英語圏があり、国特有の英語があります。
ご自分のお気に入りのアクセント・クセを見つけて学んでみてはいかがでしょうか?