観光地としても人気があるニューヨークは、留学先としての魅力にもあふれる大都市です。夢を追いかけたり、刺激を求めたりして、世界各国から留学生が集まります。
ニューヨークに留学すれば、日本にいるだけでは得られないような経験を積むことができるでしょう。
今回は、ニューヨークで語学留学する場合のメリットとデメリット、費用の目安、おすすめの学校をご紹介します。
||目次||
ニューヨークってどんなところ？
「摩天楼」や「人種のるつぼ」といったイメージが挙げられるニューヨーク。夜にはネオンが光り輝く大都会には、何かに挑戦したいという人、夢を追い求めてやってきた人など、世界中から多くの人々が訪れます。
●ニューヨークの特徴
ニューヨーク市の人口は850万人以上（国勢調査より）で、ロサンゼルス市の倍以上の人が暮らす、アメリカで最も大きい都市です。マンハッタン、ブルックリン、クイーンズ、ブロンクス、スタテンアイランドからなり、五番街などがあるマンハッタン島が特に有名です。
日本と同様に四季もあります。
夏は、カラッとしているものの30度を超える日も多く、一方で屋内の冷房は寒いくらいに効いているところがあります。
冬は氷点下を下回る日があるほど寒く、雪が降るため、十分な防寒具も必要です。
日本との時差は、夏は13時間あり、冬は14時間です。この1時間のずれはニューヨーク市がサマータイムを採用しているために起こります。夏の間、日の出ている時間をより長く満喫できるように、時計の針を1時間進めているのです。
主な移動の手段はバスや電車で、「イエローキャブ」として日本でも有名な黄色いタクシーも拾えます。
24時間営業で便利な地下鉄は、スリや置き引きの危険性があるため、深夜の時間帯などの利用は注意が必要です。
「エキサイティングな街」ともいわれるニューヨークは、楽しい半面、危険とも隣り合わせです。人通りの少ない裏道のような場所には一人で行かないように気をつけるなど、最低限の注意を心がけましょう。
●ニューヨークにある主な学校
ニューヨークには、アイビーリーグの一つであるコロンビア大学やコーネル大学があります。アイビーリーグとは、難関有名大学8校の総称です。
また、ワシントン公園の近くにはニューヨーク大学があります。中国やアラブ首長国連邦にも分校を持つマンモス校で、メグ・ライアンやアンジェリーナ・ジョリーなど多くのハリウッドスターを輩出していることでも有名です。
こうした超有名大学に加えて語学学校も多く、大学付属の学校から小規模な学校まで種類も豊富です。
ニューヨーク留学のメリット・デメリット
どこへ留学するにもメリットとデメリットはありますから、両方を比較して、自分の求めている留学先かどうかを見極めることが大切です。
●メリット
・異文化交流ができる
アメリカらしい文化や生活を体感するなら、ニューヨークが最適です。
街には、アメリカンドリームを夢見て訪れる人々、成功した人々などが集まります。
住んでいる人々の国籍も多様で、勇気を持って出かければ、お店などで接する機会が得られます。価値観の異なる人達と触れ合うと、最初のうちは常識の違いに驚くことがあるかもしれませんが、次第に国際感覚が身に付くでしょう。
また、日本にいるだけではつくれない、人とのつながりもできます。
たとえ相手が日本人であっても、留学先での出会いですから、貴重なものになるでしょう。
・豊富な観光名所がある
自由の女神像、タイムズスクエア、セントラルパーク、メトロポリタン美術館など、ニューヨークへ行ったことがない人でも知っているような、有名観光地が多いのもニューヨークの魅力の一つです。
二ューヨーク近代美術館、ロックフェラーセンター、エンパイアステートビルなどは、語学学校の授業が終わってからでも観光できます。五番街にショッピングに行くのもおすすめです。ニューヨークが舞台の映画やドラマを前もって見ておくと、より楽しめます。
学生割引が適用される美術館もありますが、身分の確認については日本よりも厳格なので、IDカードを常に携帯しておくと良いでしょう。
・多国籍の料理を楽しめる
ニューヨークを楽しむなら、多国籍な料理の数々も欠かせません。
朝や昼に営業しているフードトラックには他国の料理やB級グルメが複数あり、気軽に楽しむことができます。現地のビジネスマンなどにも人気です。
●デメリット
・物価が高い
「日本よりも高い」と覚悟を決めて行くくらいがちょうどいいかもしれません。
ニューヨークの物価は高く、例えばランチのためのデリのサンドイッチは6ドル～8ドル、コーヒーや紅茶が3ドル、レストランでのランチなら25ドル～30ドル程度です。
なお、地下鉄は片道2.5ドルです。
・日本人が多い
ニューヨークには長期滞在中の日本人も多くいます。
日本食スーパーや日本食レストラン、それに加えて日本のアパレルメーカーなども存在し、日本でなじみの生活をするのにも苦労しません。
ただ、そうした点は、語学留学で訪れた人にとってデメリットであることも事実です。せっかく語学留学でニューヨークに来たのに、日本人と交流したり、日本語を使っていたりすると、英語がなかなか上達しないおそれがあります。
ニューヨークに留学する際の費用の目安
物価が高いといわれるニューヨークですが、留学にかかる費用はどれくらいなのでしょうか。費用の目安をもとに、自分の予算を考慮して留学期間や滞在方法などを決定していきましょう。
●短期留学の場合
語学留学での短期留学は2週間から可能で、カプランの場合は5カ月未満の留学を指します。一般的には学生ビザの必要がない、3カ月（90日間）が一つの目安といえるでしょう。
また、長期留学の予習という位置づけで、短期留学にチャレンジする人もいます。
・費用の目安
カプランのニューヨーク・ソーホー校で、「半日英語コース」を選択し、ホームステイ（ツイン）で1カ月間滞在した場合の目安です。
授業料：約18万円
滞在費：約13万円
合計：約31万円
●長期留学の場合
カプランでは5カ月以上の留学を長期留学と呼びます。将来的に英語を生かして働きたい場合や、海外の大学・大学院に進学を考えているケースなどが多く見られます。
・費用の目安
同じくカプランのニューヨーク・ソーホー校で、「総合英語コース（長期8ヶ月留学プラン）」を選択し、ホームステイ（ツイン）で8カ月間滞在した場合の目安です。
授業料：約123万円
滞在費：約104万円
合計：約227万円
ニューヨーク留学におすすめの学校
ニューヨークに数ある語学学校の中から、自分に合う学校を絞り込むのは大変かもしれません。学校の規模や施設、用意されているコースなどを比べて決めましょう。
ここでは、ニューヨークにあるカプランの語学学校と滞在先をご紹介します。
●ニューヨーク・エンパイアステート語学学校
マディソン・スクエア・ガーデンに程近いエンパイアステートビル63階に位置します。アメリカにあるカプランの語学学校の中で一番人気の校舎です。
50カ国以上から生徒が集まり、約300人が通います。交通の便も良い場所です。
授業後のアクティビティーも豊富で、例えば「自由の女神ツアー」などでクラスメイトと一緒に観光を楽しむこともできます。
語学学校の生徒のみが利用できるラウンジでは、インターネット接続が完備されていて、ちょっとした自習や簡単な食事ができます。
また窓からは、ブルックリンブリッジや自由の女神といった素晴らしい景色を楽しめます。
●ニューヨーク・ソーホー語学学校
観光客よりも学生や地元の人が多いエリアにあり、試験対策やビジネス英語などのコースが充実している学校です。どちらかというと英語レベル上級者向けで、生徒数は300人以上に上ります。
学生用ラウンジにはソファや自販機があり、電子レンジでランチを温めて食べることもできます。もっとも、学校の近くにはおいしいピザやチョコレートケーキの店などがあるので、外へ出かけるのも良いでしょう。
授業以外のアクティビティーも豊富で、学校のスタッフやクラスメイトとブロードウェイへミュージカルを見に行ったり、夜の街を歩いたりすることができます。
●ニューヨーク留学の滞在先
・ホームステイ
朝食・夕食付き、または朝食のみのプランがあり、場所はマンハッタン島外が一般的です。
空いていればマンハッタン島内に滞在することも可能ですが、学校までの距離により料金は異なります。郊外のホームステイ先から通う場合は、学校まで1時間くらいです。
・学生寮
マディソン・スクエア・ガーデンから徒歩圏内にあり、24時間対応のセキュリティも付いています。国内電話を無料でかけられるのも便利です。
ホームステイではホストファミリーと触れ合う貴重な体験ができます。学校からの距離が遠いのがデメリットです。
一方、学生寮は交通の便で有利で、学校の生徒とも仲良くなれる機会が増えます。ただし、ホームステイよりも費用は高いです。
ニューヨーク留学を充実したものにするために
異なる国籍の人々との交流が得られること、一度は訪れてみたい観光名所が豊富であることなど、ニューヨークの街は魅力にあふれています。
それだけに日本からの観光客や留学生も多く、語学留学に訪れた学生にとっては、それがデメリットになることもあるでしょう。
もし、ニューヨーク留学を成功させたいなら、留学前に具体的な目標を決めることをおすすめします。自分で決めた目標を胸に、楽なほうへ流されないように気をつければ、留学前には想像できなかったような出会いと、ニューヨークへ行ったからこその英語力を身に付けることができるでしょう。