英会話が上達する最強の勉強法|「聞く」「話す」力を徹底マスター
「英会話の勉強をしたいけれど、どんな教材を選ぶべきかわからない」「英会話のCD教材を買ったけれど、なかなか思うように上達しない」。こんな悩みを抱えている人はいませんか?CD教材をただ聞いているだけでは、英会話は上達しません。赤ちゃんが耳で聞いた言葉を自分でも真似しながら話すようになるのと同じく、英語もきちんとしたステップを踏めばネイティブと会話を楽しめるレベルにまで持っていくことができるのです。今回は、英会話を効率良く上達させる3つの勉強法をご紹介します。
||目次||
勉強法1:単語や口語表現を暗記する
通常日本では、中学と高校で3年ずつ、短大や大学で受講すればさらに2年から4年、つまり長い人では通算10年近く英語を学びます。それにもかかわらず、「英語が話せない」という人が多いのはなぜでしょうか?それは語学センスが足りないのではなく、会話に必要な単語や口語表現を知らないからです。
●「暗記」が必須の理由
これは英語に限らず、日本語も同じです。馴染みのない専門分野についてのニュースなどを見ていると、日本語で話されているのに理解できないことがあります。それは、知らない単語や言い回しが多く使われているからです。英会話の学習も同じで、どれほど優れたリスニング力を身につけていても、知らない単語や表現を理解することはできません。
英会話を上達させるためには、まず単語や口語表現を覚えることが必須です。
●効率良く暗記する方法
日常生活の中で英語を話す機会が少ない日本人にとっては、多様な口語表現を学べる海外ドラマや映画が良い教材になります。ストーリーがある程度把握できたら、英語字幕で観るようにしましょう。どういったシチュエーションで使う表現なのかを映像で学べる点もメリットなので、シーンを丸ごと暗記してしまいましょう。机で参考書に向かうより、楽しく続けられる勉強法です。
英語の字幕を読むとわかると思いますが、ネイティブスピーカーが日常会話の中で使っている単語は、難しくないものばかりです。あとは組み合わせ方を覚えれば大丈夫です。
●おすすめの映画
おすすめは、クセのない英語でストーリーもわかりやすい「ディズニーのアニメーション映画」です。ネイティブの子供たちも、ディズニー映画を通して徐々に難しい単語や口語表現を覚えていきます。
名作映画の『サウンド・オブ・ミュージック』(製作年:1965年/主演:ジュリー・アンドリュース)は、主人公が子供と会話するシーンが多くわかりやすいと評判です。
英語を話せない主人公が徐々に話せるようになっていく『ターミナル』(製作年:2004年/主演:トム・ハンクス)も、簡単な英語で会話が進んでいくため初心者向けです。
ネイティブ英語を繰り返し聞いているうちに耳が慣れていき、聞き取れるようになってきたと感じたら、次のステップです。少しストーリーが複雑な映画をまずは日本語字幕で理解し、次に英語字幕で再び観てみましょう。そのときは、発音や単語、フレーズに集中することがポイントです。
勉強法2:ネイティブスピーカーの英語を聞く
日本人の英会話が上達しない理由の1つに、ネイティブの英語を聞き取れないことが挙げられます。日本語と英語では少し音域が異なることもありますが、文字で見る英語と実際に耳で聞く英語には大きな違いがあります。例えば、「Not at all」を単語どおりに読むと「ノットアットオール」ですが、実際には「ナラロール」のように聞こえます。
●ネイティブ英語を聞くことの重要性
ネイティブ英語を聞き取るには、まず実際の聞こえ方に耳を慣らす必要があります。「綴りがこうだから、こう読むはず」という先入観をなくし、耳から入ってくる音で理解することを心がけましょう。
●聞く力を伸ばす方法
勉強法1でご紹介した海外ドラマや映画に加え、CNNなどの英語ニュースを英語字幕で観るのも良いでしょう。映像がないほうが音に集中できるという人には、洋楽を繰り返し聴くことをおすすめします。洋書のオーディオブックや、ニュース原稿を初心者向けにゆっくり読み上げてくれる「iDaily Pro」「初級リスニングNEWS」などのスマホアプリも活用できます。
●おすすめの洋楽
洋楽で学習するのであれば、テンポがゆっくりで英語初心者にもわかりやすいBackstreet Boysの「I Want It That Way」、ゆったりしたメロディーで簡単な英語が耳に残りやすいDaniel Powterの「Bad Day」、子供向けの簡単な英語が使われているディズニー映画「アラジン」の「A Whole New World」、40年以上も聞き継がれている名曲で正確な発音が聞き取りやすいCarpentersの「Close To You」などがおすすめです。
勉強法3:とにかく英語を話す
英単語や口語表現を覚え、ネイティブ英語の聞き取りに慣れたら、次は「とにかく英語を話す」ことです。ただ聞いているだけでは、リスニング力は鍛えられても、話せるようにはなりません。自ら積極的に英語を使う機会を増やしましょう。
●日常的に英語を話す方法
学生や英語に自信がない初心者の場合、日本に滞在している交換留学生や英語を母国語とする外国人と友達になれる機会を探してみましょう。日常的に英語で会話をするようになるだけでなく、どうしても伝わらないときは日本語でもコミュニケーションを図れるというメリットがあります。
英語が母国語の外国人の恋人を作ると、英語で会話する必要に迫られるため、上達が早いと言われています。発音をはじめ、細かなニュアンスや独特の表現を学ぶことができるでしょう。
●いきなりそれはハードルが高い!という場合
交友関係を広げることがあまり得意ではないという人は、英語を聞いた後すぐに復唱するシャドーイングや音読を繰り返すと良いでしょう。実際に自分の口を動かし、身体に英語を覚えさせるという方法です。音読には、発音の改善やリスニング力向上の効果もあります。
シャドーイングや音読する素材は自分の周りにあるもので十分。1日にあったことを英語で話してみるのも良いでしょう。やる気さえあれば、いつでもどこでも練習できる点が大きなメリットです。英語でどう話すかについて考えることを習慣化すると、英会話力はアップします。
その他、比較的低コストでできるスカイプ英会話などもおすすめです。学校や会社の後に英会話教室に通うのも良いでしょう。
●留学前に事前学習を
英会話を習得する方法としては、やはり英語圏の国に留学して英語漬けの毎日を過ごすことがベストです。英語を話さなければならない環境下に置かれることで、なんとかして身につけようと努力するからです。しかし、その場合も、事前に英会話の基礎力をつけておくことをおすすめします。留学初日から現地の人と英語で意思疎通ができれば、よりスムーズに英会話を習得することができます。留学中に英会話を学ぼうとするのではなく、留学前から勉強をしておくことが重要です。
インプットとアウトプットを毎日コツコツ続けよう
英会話力を上達させる最強の勉強法は、語彙力を増やし、聞く力と話す力を徹底的にマスターすることです。そのためには大量のインプットとアウトプットが必須。その上で、日常的に英語を話す機会を増やし、毎日続けることが大切です。思い立ったが吉日。早速、今日から始めましょう!