語学留学をする前には、行き先を決めたり、学校を選んだり、パスポートを手配したりといった準備が必要です。
「来年こそは留学に行きたい」と考えていても、留学するにはどれくらいの準備期間が必要なのか、わからないという人もいるでしょう。
そこで今回は、語学留学に興味がある人向けに、準備期間はどれくらいで、何をすればいいのかについて詳しくご紹介します。
||目次||
1. 海外留学に必要な準備期間
海外留学に必要な準備期間
海外留学の準備期間は、目的によっても異なります。まずは留学の目的を明確にしましょう。
●海外大学・大学院の場合
海外の大学や大学院に行きたい場合は、1年ほど前から情報収集などを行います。
どんな資格が必要で、どのような書類を提出すればいいのか、また費用はどれくらいかかるのかなどを把握した上で準備を始めます。
希望の大学に出願するのに必要な資格のスコアが足りない場合は、1年以上前から受験勉強などをする必要があります。
例えばアメリカの場合は、1月~3月ごろに出願の期限を設けている学校が多く、無事に合格すれば、その年の9月に入学することができます。
イギリスでは9月から翌年の6月30日まで願書を受け付けていますが、定員になり次第応募を締め切る場合もあるので注意が必要です。
●語学学校の場合
語学学校の場合は、9カ月~6カ月くらい前から準備を始めると良いでしょう。
学校やコースにもよりますが、願書の締め切りがあったり、入学時期が決まっていたりするわけではないので、ある程度自分の都合の良い時期に留学できます。
行きたい国や都市を決めたら、学費、授業の内容といった条件で、入学する語学学校を選びます。
語学学校の留学準備:9カ月~6カ月前
では、語学学校に留学する場合の準備について、9カ月前から順番に見ていきましょう。
●情報収集をする
1.インターネット
情報収集の方法は主に二通りあります。留学の準備をすべて自分で行いたい人や、費用をなるべく抑えたい人は、インターネットで情報を収集します。
留学関連企業のWebサイトをはじめ、個人ブログなどでもビザや留学に関する情報が得られます。
ただし、インターネットで得られる情報が必ずしもすべて正しいとは限りません。信頼のおけるWebサイトか、正しい情報か、自分で考える癖をつけておくと良いでしょう。
2.留学エージェントに相談する
自力での情報収集が難しい場合は、留学エージェントに相談してみましょう。
語学学校の資料請求や選定の仕方、宿泊先の手配、ビザの申請など、困ったことや心配事があるときに頼れる存在です。
●留学先の選定を行う
情報収集をしたら、留学先を選びます。
英語圏であれば、アメリカ、イギリス、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、アイルランドなどの国が挙げられます。
留学するならどのような環境がいいのか、英語の訛りの有無や予算など、さまざまな項目を検討して行き先を決定します。
●目標を立てる
留学先を決めた後は、語学留学の具体的な目標を立てると良いでしょう。
「TOEFL®で○○点以上を取る」「先生とスムーズに会話できるようになる」など、留学してどうなりたいのかを具体的に決めておくと、勉強に対するモチベーションが高まり、英語力アップにもつながります。
語学学校の留学準備:6カ月~3カ月前
留学の半年前になったら、いよいよ語学学校に入学する準備が必要です。また、留学後に困らないように、英語の勉強もしておくと良いでしょう。
●入学するための準備を行う
自分の定めた目標を叶えられるコースがあるか、学習サポートはどれくらい受けられるのか、学費は予算に収まるかなどを比較検討して語学学校を選びます。
行きたい語学学校を見つけたら、コースを選び、ホームステイか学生寮か、滞在先も決めましょう。
入学する語学学校を選んだら、料金の支払いも済ませます。料金を支払うと、入学許可書が発行されます。
●英語の勉強をする
留学するまでに少しでも準備しておきたいのが、英語力です。「現地で英語を学ぶから、なんとかなるだろう」と安心していると、苦労するかもしれません。
たいていの語学学校では入学時にクラス分けのテストが行われるため、備えておく必要があります。
また、もともと英語力が高い人を除いて、留学してすぐに英語を話せるようになるわけではありません。日本であらかじめ事前学習をしていくかどうかによって、英語力の伸びが違ってくるでしょう。
語学学校の留学準備:3カ月~出発直前
留学も目前の3カ月前には、渡航準備を始めます。留学先で困らないように、体のメンテナンスを行っておくことも大切です。
●渡航準備を行う
1.パスポート
パスポートを持っていない人は、パスポートを申請します。
また、パスポートを持っている人でも残存有効期間を確認しておくことが大切です。入国や出国に必要なパスポートの残存有効期間は国によって異なりますので、足りない場合は更新手続きを行いましょう。
2.ビザ
滞在先によって条件は異なりますが、たいていの国の場合、3カ月を超える滞在はビザが必要となります。大使館などに問い合わせて最新情報を確認し、出発前までにビザの申請を行ってください。
3.航空券
パスポートとビザが取得できたら、次は航空券の手配です。インターネットでも簡単に予約が行えます。
航空券を手配する際には、注意したいことが一点あります。それは、往復と片道のどちらで買うかということです。
国によっては片道の航空券しかないと入国時に問題になることがあり、また、往復で購入したほうがチケットの代金が安いというメリットもあります。
「往復で買いたいけれど、帰国日が決まっていない」という人向けなのが、帰りの飛行機の日時を変更できる「オープンチケット」です。往復航空券に比べて料金は少し割高になります。
4.留学保険
留学保険も必ず入るようにしましょう。留学先で予期せぬ病気にかかったときや、部屋の備品を壊してしまったときなど、高額な費用を払わないといけないことがあるかもしれません。そんなときのために留学保険に入っていると、すべてのケースではないものの、費用をカバーしてくれるので安心です。
●病院や歯医者に行っておく
持病がある人は日本にいる間に薬を処方してもらい、英文で処方箋を書いてもらうと良いでしょう。薬の中身を説明できないと、入国する際に没収されることがあるからです。
体以外に大切なのが、歯の健診です。海外で歯を治療してもらうと費用が高額になるケースが多く、海外保険でもカバーされない場合があるためです。
痛い出費になる前に、日本できちんと治療をしておきましょう。
●荷造りをする
すべての準備が整ったら、後は荷造りをするだけです。荷物は現地の生活で必要な最低限のものをまとめて、できるだけコンパクトにしましょう。
また、フライト中に荷物が紛失する危険性も考えて、スーツケースの中にはなるべく貴重品などを入れないようにします。
●登校日初日のスケジュールを確認しておく
語学学校の登校日初日のスケジュールを確認し、現地に到着してから焦ることがないようにしておきましょう。
カプランでは、申し込み後に「Departure Guide(出発前ガイド)」を渡していますので、必ず目を通してください。
しっかりとした事前準備が留学を成功に導く
語学留学の成功は事前にしっかりとした準備をどれだけできるかにかかっています。
限られた期間で英語力をアップさせたいと考えているのであれば、日本にいる間に少しでも勉強しておくことをおすすめします。留学先でネイティブと英会話を楽しむには、ある程度の知識が必要だからです。
準備が万端であれば、後は現地でしっかり勉強して楽しむだけです。自分を信じて、充実した留学にしましょう。