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上手に留学しよう!各国の留学費用の目安と費用を抑えるコツ

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17 8月 2016
上手に留学しよう!各国の留学費用の目安と費用を抑えるコツ

皆さんもご存知の通り、留学には様々な費用が発生します。ある程度、事前にかかる費用を想定しておかないと、現地でお金がなくなったり、入学が決まっているのに費用が足りない、と言った事態になってしまいます。なので早いうちから、留学にかかる大体の費用を把握して、留学に向けて準備をしましょう。

今回は、留学にかかる費用の種類についてと費用を抑えるコツについて、国別に詳しく書いていきたいと思います!


留学にかかる費用の種類


まずは、留学に掛かる費用に、どんな種類があるのかを見ていきましょう。費用は大きく分けて、出発前に必要な費用渡航後に必要な費用の二つに分けることができます。

出発前に必要な費用

 

●航空券
航空券は、全部で3種類あり、一番値段が高いので正規航空券と呼ばれるものがあります。この正規航空券は値段は他の航空券に比べて高いですが、利用航空会社が変えられたり、有効期限が1年間あったりと融通が利く航空券です。
もし、費用を抑えたいということであれば、格安航空券がおすすめです。留学生にも広く使われているチケットです。格安航空券とは、元々団体ツアー用だった航空券を個人向けに安く販売しているチケットのことです。旅行代理店だけでなく航空会社でも販売しています。
また、購入方法には「往復一括購入」と「片道別途購入」の2つがあります。往復一括購入だと割引が適用されて安くなりますが、渡航期間が半年〜1年間の場合にしか使用できません。

●ビザ申請費
ビザの申請自体は、国や滞在期間によって異なるので、留学の際は確認が必要になります。ビザ申請費用の目安は、1~4万円弱程度となっています。ただし、ビザの申請費用は、制度改定などにより変更することもあるので、注意してください。

●健康診断
健康診断は、オーストラリア、カナダ、ニュージーランドなどの一部の国で受ける義務があります。オーストラリアとニュージーランドは、1年以上の滞在を希望する場合、カナダの場合は、6ヶ月以上の滞在を希望する場合に限定されます。

健康診断の項目によって費用は変動しますが、だいたい目安は1〜2万円といわれています。診断項目は訪問目的や訪問地によって変わってくるので、事前に各国大使館のホームページを確認しましょう。

●留学保険
オーストラリアでは、学生ビザで滞在する場合、OSHC(海外留学生保険)*への加入が義務付けられていますが、その他の国に行く場合でも、留学保険への加入は推奨されています。オーストラリア以外の国に渡航する場合は、日本の保険会社が提供している留学保険に加入するのがベターでしょう。

*OSHCって何?
OSHC(海外留学生保険)は、Overseas Student Health Coverの略称で、オーストラリアの国民が加入している保険と同等の医療補償を格安で受けられる留学生用の保険制度です。オーストラリア政府により、学生ビザで滞在する学生は全てOSHCへの加入が義務付けられています。費用は、3ヶ月で11,000円、6ヶ月で22,000円、1年間で40,000円弱となっています。

留学先で必要になる費用

●学費
留学先で、最も大きな出費が学費です。渡航国や進学先によって大きく変わります。国内外の奨学金や助成金を利用して、学費の負担を軽減することも可能です。また、自由度の高いワーキングホリデー制度を利用して、渡航先では学校に通わないという選択肢もあります。

●宿泊費
ホームステイ、学生寮、シェアハウスなど、滞在方法によって値段も異なります。大学がある地域によっても大きく家賃が異なりますので、事前に留学を希望している大学付近の地価を確認するのが良いでしょう。

●生活費
食費や交通費、交際費、通信費など諸々含みます。大学の学生寮などに寄宿する場合は、食事は学食、移動も徒歩圏内のことも多いため交通費もさほどかかりませんし、寮によっては、通信費が家賃に含まれている場合もあります。


国別にみる学費の目安


前述にもあるように、留学でかかる費用の中でも、特に大きな割合を占めるのが「学費」です。長期で現地の学校や語学学校に通いたい場合は、それなりの資金が必要です。そこでここでは、国別に高校と大学留学の費用*の目安を見てみましょう。
*1年間の学費の目安です。

●アメリカ
高校留学 費用:約200万円~500万円
高校卒業を目的とした留学の場合、私立(殆どが全寮制のボーディングスクール)に通う必要があるため、費用は年間で大体約500万円(寮費や食費なども含む)というように高額になります。1年以内の留学の場合は交換留学制度を利用して公立高校への進学が可能です。

大学留学 費用:約230万円~570万円
私立、州立によって大きく費用が異なります。また、名門大学であるほど学費が高額になる傾向にあり、例えばハーバード大学の場合だと、学費が約450万円、生活費が約150万円となっており、あわせて600万円と非常に高額です。

 

●イギリス
高校留学 費用:約300万円~500万円
両親がイギリスに納税していない限り、公立高校に進学することはできません。よって、留学生は私立のボーディングスクールへの進学になります。ボーディングスクールへ入学するため、非常に学費が高額になります。単身留学する場合は、ガーディアン(身元保証人)を付けることが法的に義務付けられているため、現地でのサポート料も発生します。

大学留学 費用:約250万円~400万円
イギリスへ大学留学する場合は、殆どの留学生はファウンデーションコースと呼ばれる大学進学準備コースで9ヶ月間、授業を受けないといけません。ファウンデーションコースでは、大学で学びたい分野の基礎知識や英語、レポートの書き方たノートのとり方などを学びます。ただし、イギリスの大学は日本と違って殆どが3年間なので、ファウンデーションコースを受講したとしても、大学を卒業するのに最短で4年です。他の国同様、大学の学費は、大学、地域によって異なります。


●カナダ 
高校留学 費用:約200万円~300万円
カナダの高校では、公立・私立問わず殆どの学校で、英語を母国語としない人のために、英語科目の補講カリキュラム(ESL: English as a Second Languageの略)が用意されており、留学生の受け入れ態勢が整っています。

大学留学 費用:約85万円~240万円
カナダの大学の学費は州によって大きく異なります。例えば、カナダの首都があるオンタリオ州では年間約240万円に対してニューファンドランド・ラブラドール州では約85万円です。そのため、渡航先の州も重要な選定要素となります。検討している予算で州や都市を絞り込んだ上で、大学を選定するのが良いでしょう。概して、都心部よりも郊外の方が物価も学費も安い傾向にあります。


●オーストラリア
高校留学 費用:約200万円~400万円
オーストラリアのセカンダリースクール(日本でいうところの中学・高校)は、公立が7割、私立が3割となっています。私立の場合は250万円〜400万円と費用が高いため、もし費用を抑えたい場合は、200~250万円が相場の公立高校への入学を検討するのがベターです。

大学留学 費用:約220万円~300万円
大都市か地方都市かによって大きく費用が異なります。シドニーやメルボルンなどの大都市の大学では学費が高い傾向にあります。シドニーは特に物価が高く、2010年のマーサー世界生活費調査によると、世界で24番目に生活費が高いという結果になっています。極力費用を抑えたい場合は、地方都市の大学へ行くのがおすすめです。


●ニュージーランド
高校留学 費用:約180万円~250万円
ニュージーランドの高校は、96%が公立高校のため、学費は他の国と比べて安価です。留学生も公立高校に留学することがほとんどです。ニュージーランドの高校では、留学カウンセラー、留学生のための英語補講クラスなど留学生の受け入れ態勢は万全と言われています。

大学留学 費用:約110万円~200万円
大学や学部によって費用は多少変動しますが、ニュージーランドには国立大学しか存在せず、更にわずか8校しかないため、大学による学費の差はさほど気にするところではないかもしれません。


●アイルランド
高校留学 費用:約200万円~450万円
アイルランドへの公立高校への進学は1年間限定の交換留学のみでしか留学ができません。そのため、卒業を目的とした留学をする場合は、私立高校への留学となるため、費用は高くなります。

大学留学 費用:約200万円~380万円
学部や大学によって学費は変動しますが、都心部、郊外で学費の大きな開きはありません。
また、日本人等、英語圏外の留学生は、ファンデーションコースを別途受ける必要があります。

 

有名都市での生活費の目安


前のセクションで学費の目安を見てきたので、次は、各国の有名都市6都市の生活費(1ヶ月分)の目安について紹介します。

●ニューヨーク(アメリカ)
食費…2万円~4万円

交通費…約1万円~
ニューヨーク市内では、MTA(地下鉄&バスの通称)を多く利用することになります。市外に出る場合は、別の電車に乗り継ぐため、さらに交通費がかかります。

通信費…約6000円~
SIMフリーの端末であれば、電話かけ放題プラン、4GLTE通信で5GBまでで、6000円くらいまで抑えることができます。

交際費…約4万円~
費用は前後しますが、ニューヨーク市内での飲食・娯楽は格安と呼べるお店は多くありません。節約するならば、外食を控えて自炊にする方が良いでしょう。

費用例:

・カフェでランチセット…約2,600円
・ラーメン=約2,000円
・美術館=約2,500円
・オペラ鑑賞=2,700円~50,000円

 

●ロンドン(イギリス)
食費…約2万5千円~
ロンドンで外食となると高いですが、スーパーに売っている食品はそこまで高くはありません。なので、自炊を心がけると食費を抑えることが出来ます。

交通費…約1万円~
地下鉄の初乗りが日本に比べると高額です。市の中心部(ゾーン1や2)になるほど、交通費は高くなります。

通信費…約1300円~
携帯電話は、だいたい2年などの長期契約もしくはプリペイド式があり、プリペイド式であれば、安いもので1300円から使えるものもあります。ただし、データ通信量が制限されている場合があるので、注意が必要です。

交際費…約3万円~

費用例:
・パブでビール1杯分(550g)=約540円
・映画チケット=約1620円
・DVDレンタル=約400円
・ミュージカル=約3500円

 

●バンクーバー(カナダ)
交通費…約8000円
バンクーバーでの移動は電車かバスが中心です。ノースバンクーバーの場合は、水上バスを使う機会も多くなります。

通信費…約1300円~
SIMフリーの携帯利用で、PhoneBoxでSIMカードのみを契約して7000円程度に月額料金を抑えることができます。PhoneBoxは、日本語が話せるスタッフもお店にいるため、サポートや修復等の時も安心です。

交際費…約3万円~

費用例:
・ピザ+ドリンクセット(2スライス)=約320円
・水族館=約1500円
・レストラン=約900円
・美術館=約1300円

 

●メルボルン(オーストラリア)
交通費…約1万円
メルボルンで主に使う交通手段はトラムです。トラムとは日本で言う路面電車の事を指します。ちなみに、メルボルン市内を走るトラムには無料のものもあります。その他、電車やバスも運行しています。

通信費…約6000円~
プリペイド式携帯電話であれば、6000円くらいから購入が可能です。
本体代金に3000円前後の通話料が含まれているケースが多いです。

交際費…約2万円~
オーストラリア都心部では、チップを支払うことが通例です。他国と比べると、チップは安いですが、消費税が10%かかるため、物価は高いです。

費用例:

・カフェモーニング=約2000円
・コーヒー(1杯)=約460円
・瓶ビール(6本セット)=約1500円

 

●オークランド(ニュージーランド)
交通費…約1万円
市街地には電車も走っていますが、主な交通手段はバスになります。バスカードを使うと、割引運賃で乗車することができます。

通信費…約1500円~
プリペイド携帯にすれば、最安で1500円くらいまで費用を抑えることができます。ただし、機種やスペックにこだわるほど、費用は高くなります。

交際費…約1万円~
ニュージーランドは全体的に物価が安く、過ごしやすいです。

費用例:

・コーヒー=約290円
・パンケーキ=約200円
・ランチ=約470円

 

●ダブリン(アイルランド)
交通費…約8000円
ダブリン市内には100以上のバス路線があり、主要な交通手段となっています。

通信費…約6700円~
安く済ませたいなら、プリペイド携帯電話がおすすめで、6700円〜11000円といった価格帯で契約することができます。

交際費…約3万円~
物価が高いので、費用を抑えたい場合は、自炊を多めにするなどして、工夫する必要があります。

費用:
ランチ=約900円
ビール(1パイント)=約450円
ナイトクラブ(エントランスフィー)=約560円
サンドイッチ=約560円
コーヒー=約330円


留学費用を抑える方法


今までに、留学でかかる様々な費用を見てきました。大体の費用を見積もって、その数字に愕然としてしまうかも知れません。ただ、留学費用は工夫をすれば、抑える事が出来ます。ここでは、そのコツを紹介します。

 

●自力で手続き(代理店を通さず留学)
代理店を通すと、大体合計で20万円近くの費用が発生します。しかし、自力で手続きを全て行えば、大幅に節約することができます。不安な方は、手数料無料の代理店を頼るのもありです。申請・手続きの代行を自分でする代わりに、留学に関する質問を行うことができます。

 

●奨学金や留学ローンの活用
どうしても費用が賄えない場合は、国内外の奨学金や留学ローンを活用するのも手です。奨学金にも給付型(返済不要)と貸与型(返済必要)があるので、借りる際は十分にプランを立てましょう。

 

●物価が安いエリアを選ぶ
ほとんどの国で、都心部よりも郊外の方が安い傾向にあります。場所によっては、2倍以上も開きがある場合があるので、もし費用を抑えて留学したい場合は、地方都市も渡航先の視野に入れてみるのも良いかもしれません。

 

●アルバイトをして生活費を稼ぐ
ビザの種類や渡航国によってアルバイトが可能な場合があります。例えば、アイルランドやオーストラリアだと、週に20時間までの就労であれば可とされています。とはいえ、現地の法律改定により、就労ができなくなってしまう場合もあるので、渡航する前に確認をするのがベターでしょう。

時給の目安:
オーストラリア(メルボルン)…約700~850円 (英語を話せない場合、例:現地の日本料理屋など)
アイルランド(ダブリン)…約900~1100円

 

●自炊
特に、EU諸国は物価が高く、外食や娯楽であっという間に貯蓄がなくなってしまいます。費用を抑えたければ、大型スーパーで買いだめをして自炊をするのがおすすめです。また、シェアハウスに住んで食材をシェアするというのも手です。

 

●ピーク時期を外す
夏休みや冬休みといった長期休暇を外して留学をすると、渡航費、滞在費を抑えることができます。また、ピーク時期を外すと、留学生も少なく現地の学生と交流する機会も持つことができ、英語の習得にはもってこいです。

例. アメリカ(ニューヨーク)
ピーク時期(7~8月)の渡航費:20万円弱
ピークではない時期(1月下旬〜2月、9月下旬〜10月)の渡航費:40,000~55,000円前後


●長期割引システムの利用
もし、留学先で語学留学に通う場合、多くの語学学校では、長期間の受講でコース料金が割安になるケースがあります。大体の学校で3ヶ月以上で割引が適用されることが多く、中には、15~30%も割引が適用される学校もあります。


まとめ


いかがでしたでしょうか。
留学はどうしても高いというイメージがついて回りますが、地域や国によって大きく状況が変わるため、上手く情報をつかめば、安く留学することも可能です。ぜひ、本日紹介した情報を参考にしてみてください。

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