英語のプレゼン完全攻略|初めてでもOK!挨拶から締めまで例文つき
グローバル化が進む近年、海外のクライアントや外資系の取引先企業に向けて、英語でプレゼンする機会のある人もいるのではないでしょうか?プレゼンスキルはビジネスパーソンになくてはならないものです。ただし、日本語のプレゼンと英語のプレゼンには大きな違いがあり、英語でプレゼンする際はその点に注意が必要です。
今回は、「グローバルな人材として活躍したい!」という意欲的な人のために、英語のプレゼンに大切な基本をご紹介します。
||目次||
英語でプレゼンするときのポイント
英語でプレゼンするとき、どのような点に気をつける必要があるのでしょうか?ここでは6つの注意点をご紹介します。
単刀直入に結論から入る
これは、英語と日本語が文法上異なっていることに起因します。日本語が「主語」「目的語」「述語」という語順であるのに対し、英語の文法は「主語」「述語」「目的語」が基本です。否定文を例に挙げるとわかりやすいでしょう。日本語は文末を否定形に変化させますが、英語は文の前半で「not」を入れて否定を断言します。結論を先に持ってくる英語の特徴を活かし、プレゼン全体の流れも「結論→理由・説明」とする必要があります。日本語のプレゼンは「説明→結論」という形が一般的なので、正反対ですね。
共感できるたとえ話をはさむ
これは日本語にも同じことが言えますが、プレゼンで伝えるメッセージに説得力を持たせるためには、聞き手が共感できるたとえ話をはさみましょう。ただし、多用しすぎると徐々に論点がズレてしまう可能性もあるため、適度な頻度を心がけることが大切です。
伝えることを1つに絞る
本論以外の余計な情報を盛り込まないようにしましょう。そのためには、自分はプレゼンで何を伝えたいのか、ゴールを明確にします。本論へ至るための道のりを最短距離で描くような構成を考えると、すっきりとわかりやすいプレゼンになります。
シンプルな言葉を使う
プレゼンの内容やテーマによっては専門用語を使わなければならない場面もあります。しかし、なるべく難しい言葉を避け、シンプルな言葉を選ぶようにしましょう。誰にでもわかる言葉で説明するとオーディエンスの反応が良くなります。また、明確な定義が存在しない用語は、人によって解釈が異なる可能性があるため、こちらも避けたほうがベターです。
ジャスチャーを大きくする
日本人と比べ、英語圏の人はコミュニケーションにジェスチャーを多用します。プレゼンで英語の表現力を最大限活用するためには、表情の変化を大きく、動きも普段より大げさにしましょう。そちらのほうがオーディエンスに伝わりやすくなります。
本番前に練習・イメトレを行う
スムーズなプレゼンを行うためには、声に出して練習することが必須です。オーディエンスの反応を予想し、どのようなテンポで進めていくかイメージしましょう。オーディエンスの反応が薄い場合はスローテンポで、反応が良い場合はアップテンポに切り替えると効果的です。時間配分にも注意し、強調する場所、さらりと触れる程度の場所を明確にしておきましょう。
英語のプレゼンに効果的なスライドの特徴
上手な英語のプレゼンに必要なのは、話すときの表現法だけではありません。オーディエンスの視覚に訴えかける魅力的なスライドにすることも重要です。ここでは、英語のプレゼンを成功へと導くスライドの特徴をご紹介します。
文字が大きい
読みにくいスライドはそれだけでオーディエンスのモチベーションを下げます。プレゼンの内容を明確に伝えるためにも、細すぎないはっきりとしたフォントを使用しましょう。後ろのほうの席の人からも見えるよう、文字の大きさにも注意してください。
文章が短文
結論部分だけをシンプルに見せることがポイントです。英語は日本語に比べて1つの文の中の文字数が多くなりがち。詳細は口頭で説明するようにし、スライドにはその結論だけを載せることで、オーディエンスは話し手の言葉に集中することができます。
「I」や「We」など主語を省略
文頭に主語を書くと、それだけスライドの情報量が多くなります。主語がなくても伝わるような短文にすっきりとまとめ、スライドをなるべくシンプルに見せるよう工夫しましょう。
図解・イラストを多用しない
図やイラストは、口頭の説明だけでは補いきれない情報をカバーし、オーディエンスの理解を助けるためのツールです。しかし多用してしまうと、オーディエンスの注意が図やイラストに向けられ、肝心のプレゼン内容から関心がそれてしまいます。図解やイラストは必要最低限の量にとどめましょう。
英語のプレゼン本番で使えるフレーズ
英語のプレゼンは主に3つのパートから構成されます。まず、冒頭の「Introduction」というオープニングパート。ここでは、簡単な挨拶やこれからプレゼンする内容を紹介します。次にくる「Main body」で、プレゼンの本テーマを説明し、最後は「Conclusion」という結論パートで締めます。ここでオーディエンスの印象に残るような演出ができれば、プレゼンは成功したと言えるでしょう。
ここからは、各パートで実際に使えるフレーズをご紹介していきます。
Introductionでよく使うフレーズ
簡単な挨拶と自己紹介をしましょう。
・Hello, everyone. (こんにちは、みなさん。)
・And I’m very glad to be here today.(本日はこの場に立つことができてとても光栄です。)
・I am(氏名)and(役職)at(会社名)Inc.(私は◯◯で◯◯をしております◯◯です。)
次に、テーマや必要な時間を簡単に伝え、オーディエンスに聞く準備を促します。
・Today, I’d like to talk about ~.(本日は~についてお話ししたいと思います。)
・There are three things I’d like to talk on this presentation. First,~. Second,~. Finally,~.(このプレゼンテーションでは3つのことをお話ししたいと思います。初めに~。次に~。最後に~についてです。)
・I’ll be speaking for about 45 minutes.(45分ほどお話しさせていただく予定です。)
またプレゼンの途中で質問が飛んで来ることがあります。その場で対応するとプレゼンの流れが中断されてしまいますので、事前に質疑応答の時間があることを伝え、その時間にまとめて質問をしてもらうようにしましょう。
・We will have a Question and Answer session at the end of the presentation. So, please hold your question until then.(プレゼンテーションの最後に質疑応答の時間を設けますので、それまで質問はお待ちください。)
・Now, let me begin.(それでは、始めたいと思います。)
Main bodyパートで使うフレーズ
このパートで使うフレーズには大きく分けて2種類あります。1つ目は本論の流れを追うフレーズです。
・I’d like to start by~./Let’s start by ~.(~から始めたいと思います。)
・Let’s move on to the next topic.(次の話題に進みましょう。)
そして2つ目は、グラフや配布資料を説明するためのフレーズです。
・Please refer to the handout.(配布資料をご参照ください。)
・Let’s look at some numbers.(いくつか数値を見てみましょう。)
・The graph shows~.(グラフは~を示しています。)
・I’d like to give a demonstration of~.(~について、実演してみせましょう。)
Conclusionパートで使うフレーズ
まずは、結論パートに入ったこと伝えます。
・Now I’m reaching to the end of my presentation.(私のプレゼンテーションもそろそろ終わりに近づいています。)
次に、要点の整理や結論を述べます。
・Let me summarize the main points of today’s presentation. First,~. Second,~.And finally,~(プレゼンテーションの要点をまとめます。まず、~。次に~。そして最後に~。)
・In conclusion,~.(結論は~です。)
別れの挨拶とお礼も忘れないようしましょう。
・We are looking forward to doing business with you.(皆さんとお仕事できるのを楽しみにしています。)
・Thank you for your kind attention.(ご清聴いただきましてありがとうございました。)
「簡潔に力強く!」が英語のプレゼンのポイント
物事をはっきりと伝える傾向にある外国人は、日本人が多用しがちな婉曲表現を嫌がることもあります。大げさなジェスチャーを交えながら、伝えたいことをシンプルかつ直接的に伝えることがポイントです。カプラン語学学校が提供する語学留学プランには、プレゼンスキルを上げるためのカリキュラムが組み込まれているものもあります。英語のプレゼンを上達させたいという方は、ぜひお問い合わせください。