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英語の電話対応でも困らない便利なフレーズ!ビジネスで使えるお役立ち表現

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19 2月 2013
英語の電話対応でも困らない便利なフレーズ!ビジネスで使えるお役立ち表現

公開:2013年2月20日/更新:2016年8月4日

電話越しで発音がボヤけたり、表情が見えないため、純粋な英語力が試される電話での英会話。日常生活の英会話は問題ないけど電話は苦手…という人は少なくありません。

このページでは、ビジネスでも使える、英語で電話をする時に知っておくべきフレーズや、掛かってきた電話の対応英会話を紹介します。

 

英語で電話の掛け方

 

 

目次

1. こちらから電話をかける

2. かかってきた電話を受ける

3. 英語で電話対応に困った場合の便利フレーズ

4. これが言えたら印象バッチリ!丁寧なフレーズ

 

 

こちらから電話をかける場合


英語で電話を掛ける場合

 

相手から掛かってくる電話に応対するより、自分から掛けるほうが、相手が誰なのか、要件は何なのかなどある程度予測できるので、電話での英語の練習には自分から実際に掛けてみるのがおすすめです。

まず頭に入れておきたいのは、顔が見えない電話での会話では、普段よりも意識して丁寧な表現を使うことです。

具体的には、頻繁に使う“Can I~”を“Could I~”、“Can you~”を“Would you~”もしくは“Could you~”にし、忘れずに“Please”を付けること。何かを尋ねる時も、“Where is it?”など短文で尋ねず、“Could you tell me where it is?”など丁寧な言い回しをすることです。英語でも、丁寧な言い回しとカジュアルな言い回しにはこれだけ違いがあります。

それでは、使用度の高いフレーズを紹介します。

 

●初めの挨拶

まずは挨拶と一緒に名乗ることは英語でも日本語でも一緒です。相手との関係や電話の目的に合わせて、自分の所属も始めから伝えておくと話がスムーズに進みます。

 

例:

Hello, This is Hanako. (もしもし、花子です。)

Hello, This is Hanako from ABC company.(もしもし、ABC社の花子と申します。)

Hello, My name is Hanako. I am a student at AAA University.(もしもし、わたしは花子といいます。AAA大学の生徒です。)

 

●相手の確認

携帯電話で初めての相手に電話を掛ける場合や、ビジネスシーンで電話に直接相手が出るかわからない場合、担当者を電話口に出してもらう必要があります。

 

例:

May I speak to Mr.Smith, please?(スミスさんをお願いします。)

Could I ask if I am speaking to Mr.Smith?(スミスさんですか?)

Could I speak to someone who is in charge of customer service, please?(カスタマーサービスの担当者をお願いできますか?)

 

●相手が不在の場合

目的の相手が不在だった場合でも、そのままガチャリと切ってしまうのはマナー違反ですよね。折り返して貰えるように頼む、伝言を残すなどの英会話を知っておきましょう。

 

例:

Could you please tell him that Hanako called? (花子が電話したことを伝えていただけますか?)

Could you tell him to call me back, please?(電話をくださるよう伝えていただけますか?)

I will call him later. Could I ask what time he is coming back?(また電話します。彼が何時に戻るかお聞きしても良いですか?)

Could you please tell him that I can not come on time?(時間通りに行けないことを伝えていただけますか?)

 

 

かかってきた電話を受ける場合


英語で掛かってきた電話を受ける

 

前述にもあるように、電話での英会話は面と向かっておこなう英会話よりも難易度が高く、特に掛かってきた電話に対応するのは、内容を事前に知ることが出来ない分、自分から掛けるよりも更に難しいです。

電話がかかってきたときの受け答えや、担当者や英語が話せる人に繋ぐ場合のフレーズなど、絶対に知っておきたい英会話を紹介します。

 

●初めの挨拶

まず初めに挨拶と、ビジネスシーンであれば、会社名も自分の名前と一緒に名乗りましょう。ただし、個人の携帯電話などに掛かってきた電話を受ける場合には、安全の面で自分から名乗らない人もいます。

 

例:

Hello. (こんにちは/もしもし。)

Hello. This is ABC company, Hanako speaking.(こんにちは、ABCカンパニーの花子です。)

Hello. This is ABC Company, Hanako speaking. How can I help you?(こんにちは、ABCカンパニーの花子です。どのようなご用件でしょうか?)

 

●他の担当者につなぐ場合

電話越しで自分では答えられない質問をされた場合、担当者や担当部門に繋ぐ必要があります。間違っても無言で保留にせずに、自分が行う行動について相手に説明できるようにしておきましょう。

 

例:

I will put you through to the customer service department.(カスタマーサービス部にお繋ぎ致します。)

I will transfer to the person who is in charge.(担当者にお繋ぎ致します。)

Could you hold on for a moment?(このまま少々お待ちいただけますか?)

 

●担当者が不在の場合

特にビジネスシーンでは、担当者が席を外している、というのもよくあることです。下記のフレーズのような、失礼にならない伝え方は知っておきたいですね。

 

例:

He is not here at the moment.(彼は現在席を外しています。)

I'm afraid but he has already gone home today.(申し訳ありませんが、彼は本日は既に帰宅いたしました。)

He is not available now.(彼はただ今電話に出ることができません。)

 

●折り返しの場合

担当者が不在の場合には、電話をかけ直してもらう、此方から折り返す、要件を聞くのどれかを行う必要があります。相手の都合のいい方法を探りつつ、必要な情報を担当者に伝えられるようにしましょう。

 

例:

Should I have him call you back?(折り返し電話をさせましょうか?)

I will have him call you back.(彼に折り返し電話をさせます。)

Does he know your number?(彼はあなたの電話番号を知っていますでしょうか?)

May I have your number, please?(電話番号をお聞きしてもよろしいですか?)

 

●伝言を受ける場合

あまり込み入った内容でなければ伝言を頼まれる場合もあります。当たり前のことですが、伝言を受けた場合には担当者に口頭で間違いなく伝えましょう。

 

例:

Would you like to leave a messsage?(伝言をお伺いいたしましょうか?)

 

|実際の例

電話をかける際のフレーズと、受ける際のフレーズを紹介しましたが、ここで一連の流れにしてみましょう。声に出してみると分かりやすいので、まとめて発声してみることをおすすめします。

 

ABC社:Hello, this is ABC company, David speaking. How can I help you today?(こんにちは、ABC社のデイビットです。どのようなご用件でしょうか?)

花子:Hello, this is Hanako speaking. Could I speak to Mr.Smith, please?(もしもし、花子と申します。スミスさんをお願いできますか?)

ABC社:I'm afraid but he is not available at the moment. Should I have him call you back?(申し訳ありませんが、スミスは現在電話にでることが出来ません。折り返させましょうか?)

花子:No, it's OK. Thank you.(いいえ、結構です。ありがとうございます。)

ABC社:Would you like to leave a message?(伝言をお伺いいたしましょうか?)

花子:Yes, please. If you could tell him that I will be 10 minutes late for the meeting today.(お願いします。スミスさんに本日の会合に10分遅れることを伝えてください。)

ABC社:Certainly. Is there anything else I can help?(かしこまりました。他にも何か御座いますか?)

花子:No, that's all for now. Thank you.(いいえ、以上です。どうもありがとうございます。)

ABC社:OK, have a nice day.(それでは、良い1日をお過ごしください。)

花子:You too. Bye.(あなたも。さようなら。)

 

 

こんな時どうする!?英語で電話対応に困った場合の便利フレーズ


英語での電話対応に困った場合

 

声が小さくて聞き取れない!、相手が何を言っているのか分からない!、どうやら間違い電話のようだ!など電話を受けたときに起こりうる問題はいくつかありますが、解決するためのフレーズが分からないと焦ってしまいますよね。

理解できないから、悪いと思いつつ無言で電話を切ってしまう…、なんてことにならないように、スムーズに会話を進めるためのフレーズを知っておきましょう。

 

●相手の声が聞き取りづらい場合

電話で起こりやすい問題といえば声の大きさです。ボリュームを最大にしても聞き取りにくい場合は相手にはっきり大きな声で話してもらうしかないのでお願いしてみましょう。

ぶっきらぼうな言い方をすると相手は責められていると感じてしまうので、丁寧な言い回しを意識しましょう。

 

例:

Could you speak up a little, please?(もう少し大きな声で話していただけますか?)

I am afraid but I can't hear you well.(お電話が遠いようです。)

 

●英語が苦手なことを伝える場合

英会話に慣れていない場合、無理に挑戦しようとすると相手にも会社にも迷惑を掛けてしまいます。自分では役不足だと思ったら、なるべく早い段階で英語が話せる人に代わりましょう。

 

例:

I will transfer to the person who speaks English.(英語が話せる者に代わります。)

Hold on for a moment, please.(このまま少々お待ち下さい。)

 

●自分自身で対応しなければならない場合

英語は苦手だけど他に頼める人がいない場合、英語が話せる人の手が空き次第折り返すか、そもそも英語が出来る人がいない場合は慎重に会話を進めるしかありません。

相手に英語が話せないことを伝えつつ、少しずつ確認しながら会話を進めていきましょう。

 

例:

I'm afraid but I don't speak English well.(申し訳ありませんが、わたしは英語があまり話せません。)

Could you speak a little slower, please.(もう少しゆっくり話していただけますか?)

Could you spell that out for me, please?(そのスペルを教えていただけますか?)

Could we call you back when someone who speaks English comes back?(英語を話せるものが戻り次第、電話を折り返させて頂いてもよろしいでしょうか?)

 

●間違い電話だった場合

自分が名乗ったときに別の人の名前を要求してくる、相手と話が噛み合わないなど、間違い電話が掛かってくる可能性もあります。黙って電話を切らずに、間違い電話であることを相手に伝えましょう。

 

例:

I'm afraid but I think you have a wrong number.(申し訳ありませんが、間違った番号にお掛けのようです。)

 

|ガチャ切りについて

日本ではマナー違反とされている、掛けた方から、もしくはお客相手のサービス側が最初に電話を切ること、音を立てて電話を切ることですが、多くの地域では当たり前に行われています。

あえて真似する必要は全くありませんが、外国人を相手に電話をかけた際に電話を勢い良く切られても怒っているわけではありませんので、そういう物なのだと思って気にしないようにしましょう。

 

 

これが言えたら印象バッチリ!丁寧なフレーズ


電話対応時の丁寧な英語フレーズ

 

特にビジネスで電話のやり取りを行うのなら、英語が第一言語ではないことで引けを取らせず、相手にプロフェッショナルな印象を与えたいですよね。

英語での電話の応対に慣れてきたら、さらにステップアップさせる熟れた表現も身に付けましょう!

 

●(電話番号などを)復唱する

電話番号や相手の住所など、間違いがあっては困る内容は復唱して確認したいですよね。その際、急に復唱するのではなく、一言を挟むと、より自然な会話になります。

 

例:

Let me repeat your number.(番号を復唱させていただきます。)

So it's XXX-XXX-XXX?(番号はXXX-XXX-XXXでよろしいでしょうか?)

 

●電話を終わるときの挨拶

要件を聞き終わった後ですぐに切ろうせずに、他にできることはないか?を確認すると、相手に電話を迷惑がられていないのだな、という好印象を与えることが出来ます。英語でも一般的なフレーズですので、積極的に使っていきましょう。

 

例:

Is there anything I can help?(他にご用件はございますか?)

Have a nice day/evening/weekend.(良い1日/夜/週末を)

 

 

慣れさえすれば意外と簡単!


電話で使われる英会話はパターンが決まっているので、必要なフレーズを一通り覚えてしまえば、そこまで難しいものではありません。

こう言われたらこう返す、という一連の流れを丸暗記するだけでも、かなり成果が期待できます。

また、そもそも電話を掛けることに苦手意識がある人は、急に英語から初めずに日本語であまり付き合いのない人と話すことから始めるのも効果的ですよ。

 

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